中学入試情報

入試広報部ニュースNo.72

10年10月19日

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埼玉平成中学校 入試広報部ニュース

No.72

平成22年10月20日発行

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こんにちは。埼玉平成中学校入試広報部です。埼玉平成中学校では、本校生徒の活躍や学校の様子を、できるだけわかりやすく、受験を考えている御家庭にお届けするために、このようなニュース形式で情報発信しています。

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今朝、不調だったメールソフトがようやく復旧しました。メールソフトを開けた途端、過去の配信メールが一斉に流れてしまい、びっくりされた方も多かったと思います。申し訳ありませんでした。

それでは今号より、メール配信を再開させていただきます。引き続きよろしくお願いいたします。

さて、今回の入試広報部ニュースは、「教員によるリレーコラム第16回」、副校長の森田 茂先生です。

それではどうぞ。

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鹿山先生からバトンを受け取りました、森田です。

錦秋の候、ここ毛呂山町周辺にも少しずつ秋らしい風景が感じられる頃となりました。学校では9月の文化祭、そして雨で14日に延期された体育祭と2学期の二大行事も無事に終わりました。これからロードレース大会、合唱コンクール、学習見学会、ボランティア学習などまだまだ大きな行事は続きますが、ここでそろそろ中間考査という時期になりました。

さて、考査やテストというと苦しいのは生徒、という感じがしますが、実は教員の側から見ても試験の「作問」に追われ、生徒ほどではないにしても結構気を遣い、提出締切に追われる苦しさもあるのです。反面、教員にとって「良問」を作ったり、「凝った問題」を考えたりすることは、自身の教科の力を伸ばす一つの手段ともなっていると私は思っています。作問中「もっとこんな風に教えれば良かったな」とか「ここの説明が足りなかったな」など多々反省点が出るのが普通だと思います。こんな自己検証を行うことも教員の大事なことの一つでしょう。(などというと説経じみた感じになってしまいますね。)

つい先日、試験などの作問について、職員室でちょっと古めかしい話題に花が咲きました。私が教員成り立ての頃は、今となっては“遺物”の「ガリ版と鉄筆で問題を書いていたんだよ。」というと、若い先生方は一瞬きょとんとした反応でした。「それがファックス原紙となり、やがて現在のワープロ、パソコンの時代に変わったんですよ。」という会話でした。国語科の私は、教科書の本文を細かい字でガリガリと原紙に刻み、長い時間をかけてようやく写し終わった、と思ったら誤字・脱字!ひどいときは本文の一行を抜かしていた!などということが何度となくありました。その度臭いのきつい修正液でちまちまと訂正し、問いに取りかかり、ようやく完成と思いきや原紙の端っこがビリっと破けた!など、まさに手作業の格闘の末に作り上げていった記憶がよみがえってきます。印刷も時に手を真っ黒にして、わら半紙に指紋をつけながらクラスの人数分の枚数を数えたものでした。多いときは6種類の試験を作ったことも・・・今では気が遠くなってしまいます。

昔に比べると、今のパソコンをはじめとする機械の何と便利で早いことか!誤字・脱字、一行抜けようが一段抜けようが何のその、印刷のスピード、鮮明さも比べものになりません。ルビもはっきりと印刷されています。「あ~、今の若い先生はいいなあ。」テストの結果集計や学期末の通知表も機械化され、そのスピードの違いには隔世の感があります。(指導要録にも機械化、データ化の動きがあります。また、教科書そのものにもデジタル化の準備が始まったようですね。)

でも、私は私が育った世代の仕事の進め方に疑問は持っていません。逆にそんな経験ができたことに感謝をしたいくらいです。一字一字丁寧に書いた(刻んだ)字、そろばんでの成績処理、慎重に押した評定のゴム印、今となってはどれも大変良い思い出です。手作業を通じて、隣から「生徒に渡す試験や通知表に間違いがあってはならない。」と教えてくださった先輩方にも感謝、感謝です。

そんな作業の経験があるからこそ、機械化された今の便利さや速さがありがたいのだと思うのです。仕事そのものを機械でささっと簡単に、軽く済ます風潮が今の日本には少なからずあるような気がします。一つひとつ心を込めて物を作る作業、こんな原点に戻ることが大切なのではないでしょうか。

こうしたマンパワーの大切さ、そして生徒に渡すものに手間と時間をかけることを惜しまない気持ち、学校現場にいつまでも残って欲しいなと思う今日この頃です。昔から脈々と流れている不易なものの考え方を基本にして、そして日進月歩に変貌をとげていく様々な流行をうまく取り入れていく、いわゆる「不易と流行」の考え方は、日本人の根底に備わっているものであり、学校現場にも絶対に必要なことだと私は常々思っています。

ただし、本校の先生方には十分すぎるほどあると私は自信を持って言えます。冒頭に「雨で14日に延期された体育祭」と書きましたが、この前夜、天気予報にはなかったまさかの大雨、近隣の町には大雨警報が発令された町も!翌朝、グランドは水浸しでした。しかし、早朝6時過ぎにはすべての先生方が出勤し、水抜き、砂まきの手作業を黙々と開始。7時過ぎからは生徒も合流。1時間開始を遅らせたものの、見事素晴らしい体育祭を行うことができました。生徒も負けずに大活躍、まさに平成中らしい全校一丸となった手作りの体育祭でした。

私はこのような生徒たち、先生方を心から誇りに思っています。本校の伝統が一年一年着実に積みあげられていることを確信した一齣でした。

(P.S.)

私の生まれ育った川越では年に一度の大イベント「川越まつり」が、16日と17日に盛大に行われました。近代的な大都市になりつつある川越、この2日間、小江戸さながらの伝統的で日本的な「まつり」を味わいに大勢の観光客でごった返しました。澄み切った秋空の下、軽快なまつり囃子と粋な山車の引き廻しに、すっかり酔いしれたことでしょう。

それでは、次は愛知出身、プリマドンナ、天野先生にバトンをパスします。声楽家としても着々と成長しつつある天野先生、すてきな文章を奏でてください。

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私は最後のガリ版世代(中学校の卒業文集まではガリ版でした)、そして最初のワープロ世代です。でも、パソコンや携帯電話が普及し、仕事がスピード化されたはずなのに、ちっとも楽にならないのはなぜ? 世界中の人がおなじ感想を持っているのではないでしょうか?(笑)

次回は音楽科の天野真理子先生です。お楽しみに。

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《平成22年度 生徒募集行事》

第4回学校説明会 11月6日(土) 10:00~11:30

授業見学もできます。予約不要。ぜひご来校ください。

★入学願書を無料配布いたします。

★「生徒による座談会」を予定しています。

入試問題解説セミナー  11月23日(祝) 10:00~12:00

要予約  電話、FAX メールで受付中。

詳細は本校ホームページでお知らせしております。

http://www.saitamaheisei.ed.jp/htdocs/jh/shjh-index.htm

をご覧下さい。

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《編集後記》

昨年の今頃は新型インフルエンザが大流行し、消毒液が店頭から消え、マスクが高値で売られたりと大変でした。学校行事もインフルエンザ対策に神経質になっていたものです。受験生はもっと大変でした。うつされては大変と、マスクを1日中つけたり、逆にかかるなら今のうちとうつりにいったり(?)。予防接種は予約も取れない…など、今から考えるとちょっと異常でしたね。

今年は今のところそういった混乱はなく、妙に静かな受験戦線、といったところです。ここ数年は私学ブームにのって、煽られた入試の側面もありましたが、元に戻ったというか、落ち着いた入試になりそうです。

しかしながら、そのここ数年で私学の地図も大きく変わったと思います。一言で言うと、伝統あぐらをかき、努力を怠ってきた学校は力を落とし、積極的に改革に取り組んできた学校が勢いをつけてきたという事かと思います。また、受験生・保護者の方々の私学を見る“目”も非常に鋭くなっており、学校の力や姿勢はもはや隠しごとのできないものであるといえます。

本校も、ここ数年で大きく変わったと思いますし、まだまだ発展途上にあると思っています。また、必要な情報は常に開示し、ありのままの姿を見せて、評価していただくことも大切だと認識しています。そのような中から、ぜひ本校を選んでいただきたいと考えています。

秋は学校説明会が各地で行われています。本校も11月には説明会とセミナーがありますので、ぜひお越しください。お待ちしております。

ではまた次回、お会いいたしましょう! お元気で。

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埼玉平成中学校

〒350-0435 埼玉県入間郡毛呂山町下川原375

TEL 049-294-8080  FAX 049-294-8050

http://www.saitamaheisei.ed.jp/htdocs/jh/shjh-index.htm

発行責任者  学 校 長  山口 徹也

編   集  入試広報部  野尻 忍

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