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埼玉平成中学校 入試広報部ニュース
No.57
平成22年5月10日発行
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こんにちは。埼玉平成中学校入試広報部です。埼玉平成中学校では、本校生徒の活躍や学校の様子を、できるだけわかりやすく、受験を考えている御家庭にお届けするために、このようなニュース形式で情報発信しています。
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お元気でしょうか。
先週のGWあたりから夏のような天候が続き、面喰っているところです。まだ梅雨前だというのに、日焼け顔になると遊んでいるように見られそうでいけません
さて、今年度の入試広報部ニュースは、「教員によるリレーコラム第2回」、国語担当の渡邉勇気先生です。それではどうぞ。
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こんにちは。廣瀬先生からバトンを受け取りました渡邉です。教員二年目、国語教師として、二学年担任として、テニス部顧問として幸せな毎日を送らせていただいています。
前号リレーコラムでは廣瀬先生の「小惑星探査機はやぶさ」のお話でした。スペースシャトルでの活躍の裏に、このような優れた日本の技術があるとは知らず、恥ずかしく思いました。
この「はやぶさ」と似た話が、今晩6日のテレビ朝日系「報道ステーション」でも特集されていました。その、「テムザック」というロボット製作会社のお話を少し紹介いたします。
この会社は、介護用ロボットや救助用ロボット、歯科訓練用ロボットなどを「人に役立つロボットを作る」という理念のもとまったく新しい目線で作り上げているそうです。その技術やアイディアは非常に高く、福祉国家として名高いデンマークが政府を挙げてこの会社を支援していく施策を打ち出しているほどです。しかし、この会社の経営は厳しいようです。天井は雨漏りし、バケツでその水を受け止めているシーンが印象に残っています。なぜ、これほどの技術をもった会社がこのような現実に直面しているのでしょうか。それ
は、お膝元である「日本」でロボットを売り出すことが難しいためだそうです。複数の省庁の認可を得なければならなく、その認可も簡単に得られるものではないため、実際に売りに出すことすらできないことも。優れた技術・アイディアを持ちながら、それをこの日本では活用することができない。なんともどかしいことではないでしょうか。
今私たちの身の回りにある日本語も同じことが言えます。俵万智さんが随筆で「豊かな日本語によって日本人は、自然の豊かさを、さらに美しいものにしてきたようだ」と言っていましたが、彼女のように「『菜種梅雨』という言葉から雨に対しても優しい気持ちになる」人はめったにいません。敬語表現や豊かな日本語を用いずに「ヤバい」「キモい」などの言葉で片付けてしまっている現代人で今、溢れています。
日本語教師と外国人生徒の愉快なエピソードを描いた蛇蔵さんと海野凪子さんのコミックエッセー「日本人の知らない日本語」(メディアファクトリー)がベストセラーとなり、読んだ方も多いと思います。学級文庫にも置いているため、朝読書のみならず休み時間にもこの本の虜になっている生徒が多くいます。この本により多くの読者が今、作者や私のように外国人生徒から日本語の意味深さを再確認させていただいていると言えるでしょう。
優れた技術や文化をもちながら、そのことを活用できていない現実があります。そしてそのことを、自分たちではなく外国人の方によって見出され、光が当てられています。
「小惑星探査機はやぶさ」の運用母体であるJAXAの広報センターJAXA iは、事業仕分けの影響で閉鎖の報道が流れた後、来場者が急増しているようです。
豊かな心は閉鎖されては困ります。そうなる前に、私たちは日本語、日本、さらには身の回りにあるもの、身の回りの人、それらの良さを見つめ直していかなければならないのではないでしょうか。
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おやおや、冒頭だけ読んでみると国語の先生である渡邉先生にしては「理系な」お話かと思いきや、実際は多様な分野からの総合的なお話でした。ためになります。
「教科横断型」というのは今の入試のひとつの流行のようですが、まずは文章が読めなくてはスタートラインにたてません。本校生徒にもぜひ見習ってほしいところです。
次回は数学科の吉村ふみ先生です。お楽しみに。
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《平成22年度 生徒募集行事》
地区別学校説明会
以下の会場で、5月の毎週土曜に開催いたします。ふるってご参加ください。
5月 1日(土) 14:00~15:00 毛呂山福祉会館(終了しました)
5月 8日(土) 14:00~15:00 ワカバウォークホール(終了しました)
5月15日(土) 14:00~15:00 東松山市民文化センター
5月22日(土) 14:00~15:00 日高市生涯学習センター
5月29日(土) 14:00~15:00 川越西文化会館(メルト)
詳細は本校ホームページでお知らせしております。
http://www.saitamaheisei.ed.jp/htdocs/jh/shjh-index.htm
をご覧下さい。
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《編集後記》
学校が始まって約1ヶ月。「もう1ヶ月!?」「まだ1ヶ月(=_=)」、様々な反応がありそうですが、本校の様子を見てみると、例年以上に落ち着いた、粛々としたスタートであったように思えます。
そんな中、大きな期待を寄せられてスタートしたのが1年生の「S選抜クラス」です。今のところ、他クラスとの大きな違いというのは、あまりない(あえてつくらないように配慮していることもありますが)ようなのですが、誰でもわかる違いが、朝の過ごし方です。
本校の朝はどのクラスも10分間読書でスタートします。始業時刻の10分前に来て、読書をして担任の先生が来るのを待つ、というのが正しい埼玉平成中の朝の始まり。この時刻をさらに5分早めて、15分前に来て「NHKラジオ講座『基礎英語』を聞く」というのが、S選抜クラスの朝のスタートになります。(実際にはCDを聞きます)
この基礎英語が、想像以上にいい!!
まだ英語にほとんどなじんでいない中学1年生が、明るく元気な声で発生をしています。この基礎英語、英語の中でも「聞くこと」と「話すこと」がとても充実していて、朝の15分間に行うにはちょうどいい内容なんですね。実際には何もしませんが、英語の先生が常駐していて様子を見ています。その先生も「本当に楽しい!」と言っていました。
土曜日の特科授業も順調に消化されているようです。学ぶ意欲が旺盛な生徒たちには、ピッタリな講座のようですよ。
これからS選抜独自の行事や授業も続々と行われていく予定です。これから埼玉平成中を目指す受験生の皆さんは、一度見学なども考えてみてはいかがですか?
こんなに褒めてしまうと、従来のクラスであるA進学クラスの生徒たちがひがんでしまわぬかと心配も…? いえいえ、心配ご無用です。A進学にはA進学の良さが、これまた沢山ありますからっ!! それはまた今度の機会に、ご紹介いたします。
ではまた次回、お会いいたしましょう! お元気で。
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発行責任者 学 校 長 山口 徹也
編 集 入試広報部 野尻 忍
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