ボランティア学習
平成26年12月17日(水)と19日(金)に中等部1年生~3年生がボランティア学習を行ないました。
中等部1年生は、『講演と車いす体験』を行ないました。
講演は、盲導犬ユーザーである井出茂樹さんと盲導犬のウィッシュくんにお越しいただきました。
井出さんは、28歳の時にベーチェット病という難病によって、ほとんど視力を失いました。ウィッシュくんと出会ったのは、その時です。
井出さんとウィッシュくんとの生活は、私たちが思う以上に深刻で大変なものであったことが講演で分かりました。
それを乗り越えた今、2人(?)は一身一体、特に井出さんにとってウィッシュくんは、何者にも代えがたいパートナーです。
井出さんの話の中で、「ほんの小さな勇気が人を助けてくれる」という言葉が印象的でした。
「私たちに何ができるか」というのを考えさせてくれる、とても良い機会となった講演でした。
また、毛呂山町社会福祉協議会のボランティアの方々の協力で、車いす体験をさせていただきました。
「自走」と「介助」の双方を全員が体験しました。車いすに乗るのは初めての生徒が多く、 はじめは戸惑う場面も見られました。
車いすに乗っている方がどう感じるか、どのような手助けをすれば安心して乗ってもらえるか・・・など、
生徒たち自身で考えることができました。
井出 茂樹 さん | ウィッシュくんに触らせてもらいました |
中等部2年生は、特別養護老人ホーム『悠久園』を訪れ、業務のお手伝いをしました。
利用者の方とお話をしたり、車いすの介助、掃除のお手伝いなどをしました。
生徒は初めは緊張していたものの、多くのおじいちゃん、おばあちゃんと時間が経つと自然と交流ができるようになりました。
『思いやり』や『優しさ』を持って人と接することの大切さを学びました。
中等部3年生は、町内にある育心会を訪問しました。
職員の方の案内で施設内を見学させていただいき、施設の概要や、福祉の現場、ノーマライゼーションなどについてのお話を聞かせていただきました。
3年生は現在、高等部進学を控え、中学校3年間のまとめの時期を過ごしています。
3年間を通して体系的に学んできたこの「ボランティア学習」など、本校の 建学の精神 “為すことによって学ぶ” に則った様々な行事を体験してきた3年生の多くが、自らの将来についてその方向性がまとまってきているようです。
毎年ご協力いただいている毛呂山町社会福祉協議会の皆さま、育心会の皆さま、たいへんお世話になりました。ありがとうございました。
2学期終業式
平成26年12月22日(月)に終業式を行ないました。
表彰式では、バレーボール部を始め、書道コンクールや英語、数学といった検定の表彰を行ないました。
校長先生からは、高等部3年生へ受験に向けたメッセージや冬休みの過ごし方等のお話をいただきました。
冬休み中も宿題や部活動に励み、新年良いスタートが切れるといいですね!