夏休み中の8月6日(月)、中部大学教授・井上徳之先生をお招きして、
「科学プレゼンテーション」の講義が開催されました。
参加した高校生および中学生は、最初こそ緊張した面持ちでしたが、井上先生の優しく丁寧な指導によって、
次第に緊張もほぐれ、笑顔で取り組むことができました。生徒たちの変化する様子をご報告します。
井上先生からは、「伝える」という行為の中に
「大事なポイントが4つ(ジェスチャー、ポスチャー、ヴォイス、アイ・コンタクト)ある」
というお話がありました。
そして、プレゼンテーション練習を行うための題材として、
「生命科学」「情報技術」「技術革新」など、6種類の本の中から各自が選びました。
各自が選択した本を見てタイトルを決め、短時間で黙読し、
「すごい」と思ったところを3つ選び出しました。
次に2人がペアとなり、パソコンの画面と説明者・聞き手の立ち位置に注意しながら、
付けたタイトル名や自分(所属・学年・氏名)を紹介し合うところからプレゼンテーションの練習を開始しました。
説明者に対し、聞き手はうなずいたり、「褒め言葉」をかけたりしながらコミュニケーションを進めます。
緊張していた最初の面持ちに比べて、次第に表情が柔らかくなってきました。
説明者と聞き手が入れ替わり、高校生と中学生という組み合わせもありました。
説明者は、ジェスチャーも取り入れていくことが、大切な心構えとなります。
あいさつも大切なコミュニケーションツールの一つです。
複数の聞き手の前でのプレゼンテーションの練習もし、アイ・コンタクトの大切さも学ぶことができました。
聞き手とのコミュニケーションも説明者の深化につながるものだということを実感できたようでした。
最後のまとめでは、参加者全員の前でプレゼンテーションの練習を行いました。
参加した生徒たちは、「良い経験ができた」「プレゼンテーションは難しいものと思っていたが、
型にはめればそうでもないことが分かった」「次回はもっと良いプレゼンテーションができるようにしたい」など、
一人ひとりが手応えを感じているようでした。
プレゼンテーションを通してコミュニケーションを取ることの重要性も理解し、文化祭での発表に向けて、
決意を新たにしておりました。