中等部3年間でプログラムされている、本校ボランティア学習の第一歩として、
1年生は、盲導犬ユーザーの井出さんの講演と車いす・高齢者疑似体験を行いました。
この学習は、「福祉の町、毛呂山」の社会福祉協議会の皆様と地元のボランティアの方々の多大なるご協力のもと毎年行われています。
井出さんの講演では、明るく歯切れの良い口調で視覚障害の方との接し方や盲導犬へのルールなど私たちが知らなかったことをたくさん教えてくださいました。白杖を持った方にはまず声をかけ、どうされたいかを確かめて欲しいこと、障害も一つの個性として考えて欲しいことなど、障害を持った方の生の声を聞くことによって、深い理解が得られたと思います。
また、日本には約980頭の盲導犬がいるとのこと、世界的に見て中の少し上くらいの人口比とのことでした。訓練の大変さやたくさんのお金がかかることも
学びました。
ウィッシュ君(井出さんのワンちゃん)がかわいいからといって仕事中はさわったり目を合わせてはダメとのこと。ただ盲導犬はどの施設にも出入りして良いという法律があるにもかかわらず、まだまだ理解されていない方も多いとのこと。
その後の車いす体験、高齢者疑似体験は小学校の時にすでに学んだ生徒も多かったようですが、学び直すことによって、一段レベルの高い学びができたのではないでしょうか。健常者が少しお手伝いをすることによって、生きているすべての人が「ふだんのくらしのしあわせ」を感じられるのではないでしょうか。
井出さん、社協の方、ボランティアの方々、寒い中ご指導くださり、本当にありがとうございました。